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メコンデルタ地方ソクチャン省クーラオズン郡第2アンタイン村に住むチャン・ヒエウ・タオちゃん(8歳)は、生まれつき両手両足がない。早くに父親を亡くし、母親も出稼ぎに行っているため、母方の祖父母とともに暮らしている。
この村でタオちゃんの名を聞けば、誰もが彼女を慈しみ、感服する。タオちゃんは持ち前のバイタリティで自身の不運な運命をも乗り越えてきたからだ。
タオちゃんの祖母であるリー・ティ・チョーさん(63歳)によると、チョーさんの娘、つまりタオちゃんの母親は10年余り前に南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市出身の青年と結婚して家庭を持った。しかし、タオちゃんが生まれてわずか10か月のとき、タオちゃんの父親は交通事故で亡くなってしまった。
「それ以来、タオは私たち祖父母夫婦と暮らしています。タオの母親は、子供を育てるため、お金を稼ぐために東南部地方ビンズオン省まで出稼ぎに行っているんです」とチョーさんは話す。
チョーさんは、娘が妊娠したときのことを思い出し、家族の皆が大喜びだった、と語る。妊娠がわかってから最初の超音波検査での医者の診断は、「胎児は正常に発達している」とのことだった。