(C) Tho Nguyen, Thanh Nien |
テト(旧正月)を目前に、ベトナム人男性アーティストらの間で男性用アオザイを着てパフォーマンスを披露したり、男性用アオザイの着用を推奨する動きが出てきている。
ベトナムの伝統文化や遺産の愛好者の活動グループ「ディンランベト(Dinh Lang Viet)」は、テトに際して男性用の古典アオザイの素晴らしさを広めようとビデオクリップを製作中だ。ビデオクリップ制作は外務相補佐官のファム・サイン・チャウ氏の提案によるもので、今年は男性用の古典アオザイにも着目しており、クリップには古典アオザイを着た50人の男性が登場する。
ホーチミン市で活動するベトナム民族文化の保護を目指すグループ「ダイベトコーフォン(Dai Viet Co Phong)」には、古典アオザイの縫製職人もおり、その作品はとても優美で一部の企業が制服用に発注するほどだ。
韓国公演から帰国したばかりという男性歌手ハン・タイ・トゥ(Han Thai Tu)は、「韓国での公演ではアオザイを着たのですが、観客から大きな声援をいただきました」と話す。古典アオザイを愛好する歌手ドゥック・トゥアンもテトはアオザイを着て公演に臨む予定だ。
ホーチミン市9区にあるアオザイ博物館のオーナーでファッションデザイナーのシー・ホアン氏は、男性用アオザイが敬遠される理由を「デザイナーや着用者によって男性用アオザイが本来の姿から女性的な衣装と化してしまっているため」と指摘する。