(C) vnexpress |
ホーチミン市のカックマンタンタム(Cach Mang Thang 8)通りのホアフン(Hoa Hung)通りからオンタ(Ong Ta)三叉路までの約1kmの区間には、夜になると「クアドン(Cua Dong)」と呼ばれるカニを扱う路上市場が現れる。50年もの歴史を有するこの「市場」から、毎晩数百tのカニが市内の各所へ運ばれていく。
路上カニ市場では、カックマンタンタム通りの路上に袋やカゴに入った大量のカニが所狭しと並ぶ。売り手によると、この市場は卸売りが主で、深夜2時ごろから動き出し、3時30分ごろが最も賑わうという。そして早朝には店を閉めていつも通りの路上に戻す。
「いつごろからこの市場があるのかわかりませんが、私の母は1975年よりも前に既にここでカニを売っていました。ここはオンタ市場に近くて、北部出身の人がたくさん住んでいます。北部の人たちはカニを使った料理をよく作るので、この市場があるんです。当初は数人が売っているだけでしたが、だんだん賑やかになり、市内各所へ卸すほどの市場になりました」と売り手の1人は説明した。