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ホーチミン市11区ホンバン(Hong Bang)通り702番地の路地裏には、精進料理のみを扱う食堂10店舗余りが立ち並んでいる。40年以上にわたりここは「精進料理通り」として市民に愛され、どの店も数十年の歴史を有している。
この地域に住む高齢の人たちは、「1980~1990年代は通りに20店舗近くが並んでいて、どの店も精進料理のフーティエウ(Hu tieu chay)のみを売っていました。後にフーティエウ以外も扱うようになり、『精進料理通り』になっていったんです」と語る。
数ある店の中でも「ティエンイー(Thien Y)」という店は、最初に店を開いたことと料理が美味しいことで最も有名なのだという。しかし、多くの客は親しみを込めて店主を「おばちゃん」と呼んでおり、もとの店名の「ティエンイー」はもはや忘れられているそうだ。
最初に店を開いたこの店が多くの客を集めていたたため、同じ路地裏の人々もこぞって店を開いた。そしてこの路地裏は、今のように精進料理の食堂がひしめきあう地域になっていった。