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南中部高原地方ダクラク省クロンアナ郡ドゥルクマル村の地域文化センターでは、文字の読み書きができない村の人々に文字を教えるほか、性教育、法律に関する知識、交通安全についての講義も行っている。
18時、文字学習クラスが開かれる同センターは祭りの日のように賑わっている。日焼けした肌の母親たちは子供を背中に背負いながら、早いうちから教室に集まり、賑やかにおしゃべりをしている。
これは、非識字者を削減する目的でクロンアナ郡と同郡婦人会が共同で開催している文字学習クラスの様子だ。生徒の大多数は30歳から50歳の母親や女性たちで、教えるのはボランティアで集まった大学生たち。いかなる報酬も得ていないにもかかわらず、彼らはいつもとても熱心に文字を教えに来ている。
2か月近くクラスを続けた結果、文字を知らなかった生徒たちの80%が文字を書けるようになったほか、足し算や引き算もできるようになった。
「こんなに賑やかな場所は高原地方で他にありません。ここに来る女性たちは枠線の入ったノート、小学校1年生のベトナム語の教科書、鉛筆などの文房具を熱心に準備し、互いに呼びかけ合いながら一緒にクラスに向かいます」と、同村婦人会会長のフリムさんはにこやかに教えてくれた。
教室には10組余りの机と椅子、そしてプラスチックの椅子2つの上に立てかけた子供用の黒板が簡素に配置されている。教室内のすべての物は同郡のボランティアの青年たちが近隣の小学校から借りてきたものだ。