(C)VnExpress,Quang Dung、ホアン・スアン・ビン選手(中央) 写真の拡大 |
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リオデジャネイロオリンピックの射撃競技の男子10mエアピストルで、ベトナムのホアン・スアン・ビン(Hoang Xuan Vinh)選手(41歳)がベトナム史上初の五輪金メダルを獲得した。
ビン選手は1974年に旧ハタイ省(現ハノイ市)ソンタイ町で生まれた。3歳の時に母親を病気で亡くした後、ハノイ市のトゥイクエ通りにある小さな集合住宅に引っ越し、父親と1歳の弟と3人で暮らした。
その後、父親が再婚した女性は愛情たっぷりの優しい継母で、家族は幸福な日々を送っていた。ところがビン選手が成長し結婚する直前に、継母も病気でこの世を去った。
射撃との出会いは運命だったと感じている。子供の頃から、工兵だった父親に憧れていた。17歳(1991年)でベトナム人民軍に入隊し、工兵士官養成学校に入学。卒業すると239工兵旅団に配属され、ここで射撃と出会った。士官として射撃の練習を続けていると、ビン選手の腕が良いことを知った上官が、射撃競技チームに入るよう誘った。
24歳(1998年)の時に参加した全国射撃大会で優秀な成績を収めて人民軍の射撃選手に選ばれ、27歳(2001年)で射撃のナショナルチームに入った。しかし30歳(2004年)になるまでは、射撃がライフワークになるとは思っていなかった。「その年齢になってやっと、射撃に本当に全力を注ぐようになりました」。