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ベトナムカクテル界の「魔法使いおじいさん」こと、バーテンダーのグエン・スアン・ザーさんの人生は、お酒と共にある。様々なお酒とベトナムのフルーツからカクテルを作るという彼の夢は、人生の終盤に差し掛かりようやく現実となった。
ザーさんは今年95歳になった。南中部沿岸地方ダナン市に住むザーさんを訪ねた日、彼は重い病気で床に就いていた。しかしカクテル作りの話を尋ねると、彼の目は輝き、まるでどこも病気ではないかのように起き上がり座った。人の一生とお酒の一生の話について彼は語った。
「1920年に北中部クアンビン省のクアンチャック郡で生まれて、12歳の時に叔父を頼りにサイゴンに来ました。学費を稼ぐために、叔父は私をフランス人のレストランの給仕に行かせたんです」とザーさんは回想する。
給仕をしていた子供の頃から、ザーさんは西洋人が普段飲んでいるカクテルの作り方を覚えた。程なくして、カクテル作りはまるで業のように彼の人生から切り離せないものとなった。
フランスとの対戦が勃発した1945年、25歳の青年だったザーさんは、ファンディンフン部隊120連隊に入隊し、その後アンケー戦線の諜報班長を務めた。1975年までの間に、中部のタバコ工場を代表する南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市のホアマイタバコ工場長、レーソン日報の記者、独立日報の主任兼編集長、および南中部沿岸地方ビンディン省クイニョン市のリエンフォン印刷所所長も務めた。