(C)Lao dong、被害者に財産を引き渡すアインさん(右) 写真の拡大 |
「ひったくり犯を発見すると体の中で血が沸き上がって、何としてでも捕まえようという気になります。両親や兄達は、初めは皆止めようとしましたが、私のことを理解して応援してくれるようになりました」。こう語るのは"路上の女騎士"、チャン・ホアン・アインさん(25歳)。アインさんは、東南部ビンズオン省トゥーザウモット市のフーホア犯罪防止クラブの隊員だ。
同クラブのグエン・タイン・ハイ隊長によると、クラブにはアインさんの他にスアン・チュオンさんというもう1人の女騎士がいる。ハイ隊長は、2人とも勇気にあふれ歯向かってくる犯罪者も恐れないと評価している。
アインさんは入隊する時、チュオンさんから武術を学び、相手を押さえつける方法を体得した。2人ともこれまでに200件を超える犯罪を発見し、犯罪者数百人の確保に貢献している。
「2009年にバイクを運転していた時、金のネックレスをひったくって逃げるバイクの男を発見しました。頭がカッとなって、すぐに男を追跡して相手のバイクを転倒させました。私より頭一つ分大きい男でしたが怖くありませんでした。叫んで周囲の人の助けを借りて拘束しました」。アインさんは入隊のきっかけになった事件について、こう語った。