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紅河デルタ地方ナムディン省の小さな村に住むある女性が、フランスで開かれたUNESCO(国際連合教育科学文化機関)の会議で少額資金から事業を成功させた人に贈られる国際的な賞をベトナム人で初めて受賞した。彼女の名前はズオン・ティ・トゥイエット。村でも有名な金属部品製造会社の女社長の人生は初めから順風満帆だったわけではない。
トゥイエットさんは貧しく厳しい生活をおくっていた時の頃のことを振り返ってこう語る。「夫は近所の工場で技術者として働いていましたが、夫の稼ぎだけでは生活できませんでした。そこで私は小さいころからおもちゃがわりに遊んでいた鉄くずを集めて収集業者へ売ることを始めました。しかし、いくら二人で一生懸命働いても生活は一向に楽にならず、二人の子供には随分苦労をかけてしまいましたね。上の子は9歳になると学校も行かずに働いて、私たちを助けてくれました。下の6歳の息子は親戚の家に預けざるを得ず、淋しい想いをさせてしまったものです」
そんなトゥイエットさん一家に転機が訪れたのは同じ村に住む友人の話を聞いた時だった。その友人は婦人会の基金からわずかなお金を借りて小さいながらも店を出すことができたという。その基金を使ってトゥイエットさんも事業を興してみてはどうかと勧められたのだ。
彼女は3日3晩悩んだ。もちろん夫にも相談をした。今のままの苦しい生活を続けるわけにはいかない。なにより、子供たちにこれ以上負担をかけるわけにはいかない。しかし、事業を興すには大きなリスクが伴う・・・。悩みに悩んだ挙句、トゥイエットさんはわずか50万ドン(約1900円)の資金を借りて事業を興す決心をした。自分たちが苦労してもいい。とにかく子供たちのために精一杯がんばるしかないと。