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ビンソン郡共産党委員会によると、同郡には馬力が90~450CVと大きい漁船が100隻以上あり外洋で漁獲しているが、ビンチャウ村には特に小型漁船が多く、拿捕される漁船の数が中部地域で最も多いという。
フオンさんは、ホアンサ諸島海域で昔から潜り漁を行っており、ここをあきらめることはできないと話す。何も問題がなければ、ナマコやウニなどの1回の漁獲高が2億5000万~3億ドン(約96万9000~116万円)にも上るからだ。今回没収された漁船は4年前に6億ドン(約233万円)を投じて建造したが、まだ2億ドン(約77万5000円)の借金が残っている。
そんな中、このほどベトナム労働総連盟の「ゴールデンハート(美しい心)基金」からフオンさん親子に小型漁船が贈られることが決まった。家族や村人らは「これは奇跡だ」と喜びに沸いている。1つの組織が丸ごと漁船をプレゼントするのは国内で初めてだ。
フオンさんは「私達の家族は、皆さんから大変な恩を頂いたと感じています。これからも仲間達と共に海で働き、助け合いながら我々の海を守っていくことを約束します」と話した。