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外国の支援とは、英国国際開発省(DFID)とアジア開発銀行(ADB)が支援する「貧困者に益する市場システム構築(M4P)プロジェクト」と「ベトナムチャレンジファンド」のこと。チャンレンジファンドは、一定の成果を出した後でなければ支援をしてくれない。同ファンドは1年間レーさんのプロジェクトを見守った後で、必要な資金の49%を支援することを決めていた。
レーさんは地元で安く手に入るおがくず、米ぬか、トウモロコシぬかなどを混ぜ合わせてビニール袋に詰めてキノコの苗床にする方法を採用、自動水やり器と乾燥機などを自分で開発した。
今ではイエンバイ省人民委員会もキノコ栽培を省の代表的な産業として育てる方針で、生産規模の拡大や品質向上に向けた計画を支援している。欧州市場への輸出を視野に入れて、英国企業に投資を呼び掛けてもいる。チャレンジファンドの専門家は「レーさんのプロジェクトは独り立ちできることを証明した。ファンドからは卒業の時期」と高く評価した。
レーさんは「自分には貧乏な時期もあったが、今では十分な収入を得られている。私はただ、周囲の人達に何かを残したかっただけ」と語った。その願望は今実現しつつある。