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東北部イエンバイ省に“キノコ王”の異名を持つ男性がいる。今年78歳になるブー・ヒュー・レーさんだ。多くの農民が貧困から抜け出せたのは、レーさんが開発したキノコの栽培法のおかげだと感謝の言葉を口にする。
レーさんは農業機械などを製造するホンハー機械建設社の社長だ。3年前の75歳の時にキノコ栽培の訓練コースに参加した際、稲を植える土地が少なくて、農閑期が長く労働力の余っている省内の農民にとって、キノコ栽培こそ進むべき道だと直感したという。
レーさんは自社の工場内で、キノコの栽培方法をあれこれ自分で試した。これでうまくいくと思ったレーさんは、生産規模拡大のための計画書を作成して銀行に融資を依頼しに行った。しかし、高齢すぎるとの理由でどの銀行も首を縦に振らない。ただ、農業農村開発銀行だけが理解を示した。外国の機関がレーさんのプロジェクトを支援していることは、信用に値すると考えたからだ。