(C)Tien phong,Nam Cuong 写真の拡大 |
旧正月(テト)を迎えるため華やかに飾りつけされた街の中で買い物をする人が多い中、新年をごみ埋め立て処分場で迎える人達もいる。ごみの中から売れそうなものを拾うごみ拾いの人やごみの埋め立て業務に携わる職員らにとっては、この時期が1年で最も忙しい。
中部ダナン市リエンチエウ区のカインソンごみ埋め立て場には、ごみ拾いで生計を立てている人が100人近くいる。その1人のフイン・ティ・ソーさんは、20年近くごみ拾いの仕事をしている。この仕事は体力勝負で、最近若者達との競争についていけなくなったソーさんは、人のあまりいない場所で古いごみを拾っている。子供達には別の生活をして欲しい、と語る。
ごみ収集車が到着するまでの間、グエン・クアンさんはごみの山の上で弁当を広げ、耐え難い臭いと蠅が飛び交う中で食べ始めた。「15年間もこうしているんだから慣れていますよ。空腹より臭いの方がましです」とクアンさん。収集車が到着すると、クアンさん夫妻は急いで車に向かった。夫妻には4人の子供がいる。上の2人の子は中学校を出て、ごみ拾いに加わっている。