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- 日本人の元上司への積年の恨みが動機か
- 被害者と面識なし、似ていたから刺した
- 供述に矛盾多く、警察は取り調べ継続
ホーチミン市1区ベンゲー街区タイバンルン(Thai Van Lung)通りで4日午前10時45分頃に発生した日本人男性刺殺事件について、地元警察は容疑者の男が犯行に至った動機などの自供を始めたことを明らかにした。事件現場は多くの日本食レストランなどが立ち並ぶ、日本人街として知られている。
同市7区在住のフン・ミン・チュン容疑者(28歳)の供述によると、被害者男性との直接の面識はないとのこと。しかし、以前に日本人上司の下で働いた経験があり、度重なる叱責を受けたため退職。以降、外国人に恨みを持つようになり、凶器を購入して外国人への復讐の機会を待った。4日昼頃、凶器の刃物を隠し持ってタイバンルン通りを歩いていたところ、かつての上司と同じ日本人の男性2人を見かけたため、近づいていき、男性たちとの間で口論となった。
元上司への憎しみで我を失った容疑者は、刃物を取り出すと日本人男性1人の胸に突き立てて、カオバークアット(Cao Ba Quat)通り方面へと逃走。刺された男性は近くの病院に緊急搬送されたが、重傷のため死亡した。通報を受けて駆け付けた警察が直ちに捜査を開始し、同日中に容疑者の身元を特定して逮捕した。外電によると、死亡したのは30代の日本人男性とされている。
警察によると、容疑者が語ったものは初期の供述に過ぎず、矛盾点も多いことから、正確な動機の究明について引き続き取り調べを進めていく方針。