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- ベトナムゴム工業グループの違反事件
- 土地資源開発計画副局長、収賄容疑で捜査
- 公的資産回収と違反者処分へ捜査拡大
企業における国家資本管理委員会(CMSC、通称:スーパー委員会)傘下の国内最大手の天然ゴム栽培・加工会社ベトナムゴム工業グループ[GVR](Vietnam Rubber Group)における違反事件で、公安省傘下の密輸経済汚職犯罪捜査警察局(C03)は、資源環境省傘下の土地資源開発計画局のドアン・ゴック・フオン副局長(男)を逮捕した。公安省が29日に明らかにした。
フオン容疑者は刑事法第354条に抵触し、収賄容疑で捜査を受けている。
また、同局のカオ・ダイ・ギア地価部長(男)とタンロン鑑定評価会社のクオン・タイン・トゥン社長(男)の2人は刑事法第356条に抵触し、公務執行上の職権乱用容疑で逮捕された。
同事件をめぐり、警察は公的資産を回収し違反者を処分すべく、捜査範囲を拡大している。
同事件ではこれに先立ち、GVRのレ・クアン・トゥン元社長・元会長代行、フイン・チュン・チュック副社長など、GVRほか複数社の従業員・元従業員ら計9人が刑事法第219条に触れたとされ、公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し損失・浪費をもたらした容疑で逮捕された。
トゥン容疑者らは、GVRが所有していたホーチミン市4区ベンバンドン(Ben Van Don)通り39-39B番地にある面積6202m2の一等地について、競売を行わずに外部に売りさばいたとされる。
この一等地は、中・高級物件を手掛ける不動産デベロッパー大手ノバランド不動産投資グループ[NVL](Novaland Group)の系列企業が取得し、高級マンション「ザ・トレゾア(The Tresor)」を開発した。物件は数年前に完売したものの、開発用地の違法取得にあたるため、物件購入者は物件所有証明書(ピンクブック)を取得できないままとなっている。