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- 脳死状態だった14歳少年が死亡
- バスケ中のトラブルから暴行事件に
- 2か月余りの集中治療の甲斐もなく
3月中旬にバスケットボールのプレー中のトラブルから暴行事件に発展して外傷性脳損傷を負い、2か月以上も入院していた8年生(日本の中学2年生に相当)の男子生徒が5月21日昼頃に死亡した。ハノイ市中央小児病院が明らかにした。
死亡したのは、ハノイ市ロンビエン区在住のN・H・D君(14歳)。5月20日、家族が東北部地方フート省総合病院から中央小児病院への転院を求め、病院は専門チームを組織。医師らはD君を多臓器不全、敗血症性ショック、重度の外傷性脳損傷による深昏睡と診断。人工呼吸器を装着し、人工透析や抗生物質投与などの治療を施したが、その後に容体が悪化。21日午後12時30分頃に死亡した。
ロンビエン区警察によると、3月17日午後3時ごろ、D君は地元の共同広場でバスケットボールをして遊んでいた際、T・V・K君(12歳)と喧嘩になり、K君を平手打ちした。その後、K君は自分の兄であるT・V・M君(16歳)を呼び出して、M君がD君に殴りかかった。
M君がD君を殴るのを目撃したM君の父親が止めに入り、息子2人を家に連れ戻した。その後、父親が現場に戻ってくると、顔面蒼白で意識がもうろうとしたD君がいたため、地元総合病院に搬送。重傷のため、第108軍隊中央病院に転送となり、外傷性脳損傷と診断された。
昏睡状態が続いたD君は治療のため、3月26日にフート省総合病院に移っていたが、2か月余りの集中治療中も意識が回復することはなかった。家族の希望により、5月20日から中央小児病院に転院したものの、治療の甲斐もなく21日に息を引き取った。
なお、ロンビエン区警察は3月26日、D君を故意に傷つけて脳死状態に至らせたとして、同区在住のM君を傷害容疑で逮捕・起訴していた。