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- GASA報告、詐欺被害の金銭回収率低い
- 東南アジアでの詐欺被害急増中
- 電話やSNS、SMSなど詐欺手段は様々
グローバル・アンチスキャム・アライアンス(Global Anti-Scam Alliance=GASA)と台湾のベンチャー企業ゴーゴールック(Gogolook)の報告によると、ベトナムでは電話などで詐欺の被害に遭った後、失った金銭を取り戻した人の割合は1.3%に留まる。
報告はアジアの11か国・地域(台湾、日本、タイ、マレーシア、フィリピン、韓国、香港、シンガポール、ベトナム、中国、インドネシア)の約2万人から直接データを収集してまとめたもの。2020年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが発生して以来、世界中の政府や企業がデータ漏洩に悩まされており、以前は詐欺被害の少なかった東南アジア地域でも急速に増加した。
詐欺行為に使われるプラットフォームには、電子メールやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、ショートメッセージサービス(SMS)、メッセージングアプリ、フォーラムなどがある。
ゴーゴールックが開発した迷惑電話対策アプリ「フーズコール(Whoscall)」の統計によると、アジアで1人が1年間に受信する詐欺の電話やSMSの件数は、2020年の8.9回から2022年には15回に増加した。11か国・地域のうち8か国・地域では、電話またはSMSが詐欺の手段として最も多く利用されている。
国・地域によって詐欺で利用される手段が異なる。タイ、マレーシア、香港、ベトナムでは電話が75%余り、フィリピン、韓国、インドネシアではSMSが75%余り、台湾、フィリピン、シンガポール、ベトナム、中国、インドネシアではSNSが25%余り、日本、韓国、フィリピンでは電子メールが25%となっている。