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スキニーギニアピッグ(英名Skinny Pig)をペットとして飼うことが、動物好きのベトナムの若者の間で流行しているようだ。スキニーギニアピッグは、ほぼ無毛のモルモットで、その外見から「ミニカバ」とも呼ばれている。
スキニーギニアピッグは、もともと自然界には存在せず、科学者によって実験用動物として作られた種類の動物。その後、欧米などでペットとして飼育されるようになり、ベトナムではこの2年ほどで特に人気が高まっている。平均寿命は4~8年。毎月の飼育費は35万~70万VND(約2100~4200円)。
短い脚、ぽっこりとしたお腹、体毛がないなどの外見的特徴から「ミニカバ」と呼ばれているが、品種としてはモルモット。その愛嬌ある風貌から、動物好きの若者の間で人気を集めている。ホーチミン市タンビン区在住のKさんは、「最初は毛が無い姿を奇妙に感じましたが、飼っているうちに、どんどん好きになっていきました。ぽっちゃりしていて抱きしめたくなります。この子たちは、一度懐くと、甘えん坊ですよ」と話した。
スキニーギニアピッグは、食欲旺盛なことでも有名だ。一日中食事しているので、ケージには常に餌が置いてある。同市ゴーバップ区在住のHさんは、「私を見るたびに可愛い声で鳴いて、寂しかったのかなと思うこともありますが、実際には餌が欲しくて鳴いているだけです」と語った。
同市でペットショップを営むチュオン・ハン・ビンさんによると、毎月5~10匹のスキニーギニアピッグが売れる。価格は100万~500万VND(約6000~3万円)と、通常のモルモットよりも高額。外見に特徴がある個体では、1000万~1500万VND(約6万~9万円)で取引されるケースもある。価格帯は高額だが、売り切れになることも多いという。
ビンさんは、「スキニーギニアピッグの世話はそれほど難しくなく、多くの若者がペットに選んでいます。体毛が無いので、その点のトラブルもありません。しかし、日光に敏感なため、外に連れ出すときは日焼け止めを塗る必要があり、一番いいのは、あまり外に連れて行かないことですね」と話した。