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ベトナムは国民の著作権侵害に関して東南アジア地域で3位に立っており、約1550万人が定期的に海賊版ウェブサイトにアクセスしている。2022年における海賊版ウェブサイトの著作権侵害による被害額は3億5000万USD(約520億円)だったと推定される。
これは、26日にハノイ市で開催されたセミナー「音楽・映画・テレビ業界の著作権保護問題」で、アジア太平洋地域のメディア通信分野の調査コンサルティングサービスを提供するメディア・パートナーズ・アジア(Media Partners Asia=MPA)の調査結果を引用して業界関係者が伝えたもの。
マーケティングチャネル分析プラットフォームであるシミラーウェブ(SimilarWeb)によると、ベトナム人向けのサッカーの海賊版ウェブサイトは約70グループあり、2022年以降の閲覧回数は15億回を超えている。それぞれのグループは複数のドメインネームを運営している。
また、映画・ドラマの海賊版ウェブサイトは200サイト以上あり、月間閲覧回数は約1億2000万回に達している。さらに、一部の海賊版ウェブサイトは日本のアニメや漫画なども無断転載し、問題になっている。
なお、情報通信省傘下のラジオ・テレビ・電子情報局(ABEI)は関連機関・組織と協力し、2022年8月から2023年8月までの1年間に、約1000サイトのサッカー海賊版ウェブサイトをブロックした。