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大きな輸出額をもたらし、多数の雇用を創出しているツバメ飼育業が、密猟による脅威にさらされている。
南部メコンデルタ地方ロンアン省、東南部地方タイニン省、その他カンボジア国境に接する一部の省では、高さ3mほどの竿を立て、長さ100mほどに渡って網を張り、スピーカーで音を出してツバメをおびき寄せ、網にかける密猟が横行している。
網は細い糸で作られ、地面近くに張られているためツバメには見えず、罠にかかりやすい。このようなかすみ網を使った密猟は、若いツバメが巣立ちをする時期に増える。
密猟者は数百羽を捕まえ、お寺で鳥を空に放す「放鳥」用などのために1羽あたり5000VND(約30円)程度で業者に売却したり、飲み屋などの飲食店に売るなどしている。「放鳥」されたツバメは自然に帰るものと思われているが、ツバメは非常に弱い鳥であるため、捕獲されて再び放たれた個体は、ほとんどが死んでしまうのが現状だ。