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ホーチミン市警察傘下の密輸経済汚職犯罪取締警察部(PC03)の元警察官が海外から中古の機械設備を密輸・密売した事件で、同市人民裁判所は27日、密輸罪などに問われていた被告26人に有罪判決を下した。
この密輸密売ルートの元締めは、PC03元警察官のホアン・ズイ・ティエン被告(男・38歳)。ティエン被告の手配のもと、被告らは事件発覚までに45社ものペーパーカンパニーを介して、2019年から2021年にかけて、日本や台湾から輸入が禁止されている電子製品など中古の機械設備合わせて1287コンテナ分を密輸していた。
密輸品の総額は2170億VND(約13億円)に上り、密輸品のオーナーらは「手数料」としてティエン被告らに1コンテナにつき7800万~9000万VND(約46万~54万円)を支払っていた。
主犯格のティエン被告は禁固13年の判決を言い渡された。ティエン被告の手下だった被告7人は禁固6~8年の判決、ティエン被告と同じくPC03元警察官のボー・バン・ドン被告(男)は禁固7年の判決だった。
また、密輸品に対する偽造の鑑定書類を提供したダイミンベト鑑定会社(DMV Control)の元従業員11人は3~11年の禁固刑の判決を受けた。
密輸品のオーナーである被告6人について、ブー・バン・トゥアン被告(男)は禁固2年、残る5人は15億VND(約890万円)の罰金刑を科された。民事責任について裁判所は、被告が不法に得た資金を国が没収することとした。