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交通運輸省傘下のベトナム民間航空局(CAAV)は、パリ発ホーチミン行きのベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)VN10便の客室乗務員4人が違法薬物を持ち込んだ事件に関連して、航空業界の違反を犯した客室乗務員4人の退職処分が検討されていると明らかにした。
これは航空業界の労働規律に関する交通運輸省の通達第46号/2013/TT-BGTVTに基づく処分で、自らの職種の立場を利用して密輸行為を働いたため、全ての航空会社で勤務することが禁止となる。
これに先立つ16日午前8時45分頃、税関当局はホーチミン市に到着したVN10便の機内に持ち込まれた客室乗務員4人(いずれも女性)の手荷物から、ケタミンやコカイン、MDMA(俗称エクスタシー)などの違法薬物合わせて11.5kgを発見し押収した。違法薬物は、新品らしき歯磨き粉の容器に詰められていた。
捜査結果によると、客室乗務員らはフランスに滞在中、とあるベトナム人から歯磨き粉327本と洗口液17本をベトナムに持ち帰ってほしいと依頼されたという。報酬は1000万VND(約5万6000円)だったとされている。
なお、警察は捜査を経て、客室乗務員らが「歯磨き粉」に薬物が詰められていることを認識した上で持ち込んだことを立証できなかったため、既に4人を釈放している。警察は同事件を刑事事件として立件し、別の2人を逮捕。ただし、容疑者2人の氏名は明らかにされていない。