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ホーチミン市熱帯病病院が4日に発表した、2022年7~12月における同市の新型コロナウイルス変異株スクリーニング結果によると、12月に同市でオミクロン株から派生した新たな変異株「XBB」が確認された。ただし、感染者全体に占める割合は少ないという。
今回の結果は、2022年7月1日から12月25日までの期間に同病院に入院した新型コロナウイルス患者526人を対象に、調査・分析を実施したもの。このうち、患者全体の67%に当たる353人が十分なウイルス量を有し、遺伝子が解析できた。
研究チームによると、7~9月にはオミクロン派生の「BA.5」が主流だったのに対し、10~12月には同じくオミクロン派生の「BA.2.75」(BN.1を含む)が主流になったことが分かった。
オミクロン派生の新たな変異株「XBB」は12月に入って初めて確認されたが、同月に遺伝子解析が行われた患者52人のうち、「XBB」に感染していたのは3人のみだった。
研究チームは最近の新型コロナウイルスの感染状況と9月の血清学的調査結果を踏まえ、ホーチミン市では感染状況が効率的に制御されているとの見解を示し、新型コロナウイルスワクチン接種の効果が表れている証だとした。
「XBB」は、8月にインドで初めて確認され、派生型として「XBB.1」と「XBB.1.5」がある。
全国的に人の移動が激しくなるテト(旧正月)が迫っていることを背景に、保健省傘下の予防医療局は、全国の省・市の保健局とパスツール研究所をはじめとする関連機関宛てに公文書を送付し、新型コロナウイルス感染拡大防止策に積極的に取り組むよう促した。