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プラスチック製品の製造・販売を手掛ける天馬株式会社(東京都北区)のベトナム子会社で、北部紅河デルタ地方バクニン省にある天馬ベトナム(Tenma Vietnam)が現地の公務員に現金を渡したとされる事件で、東京地裁は4日、不正競争防止法違反に問われていた同社の前社長である藤野兼人被告(男・70歳)に対し、懲役1年、執行猶予3年の判決を言い渡した。
この他、同社元執行役員の細越勉被告(男・57歳)、現地子会社元社長の吉田晴彦被告(男・52歳)には、いずれも懲役1年6か月、執行猶予3年の判決が下された。また、法人としての天馬には、罰金2500万円の処分が言い渡された。
2020年当時の報道によると、天馬ベトナムは2017年6月、税関局の職員から輸入部材の付加価値税の追徴金約4000億VND(約23億7000万円)の請求通知を受けた。同社幹部は本社社長の承認を得て、税関局の調査リーダーに20億VND(約1180万円)を支払い、追徴金支払いを免れた。
さらに2019年8月の税務局の調査で法人税の追徴金178億VND(約1億0500万円)を課された際にも、同局幹部に30億VND(約1780万円)を支払い、追徴金は罰金などを含め5億6700万VND(約336万円)に減額されたという。