ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

「ネズミ捕り」稼ぎは1日6000円、農家の大きな副収入

2022/10/29 09:38 JST配信
(C) dantri
(C) dantri 写真の拡大.

 様々な病気をもたらし、田畑を荒らすネズミ。忌み嫌われ、駆除されるべき害獣という認識が一般的だが、北中部地方ゲアン省の稲作地帯イエンタイン郡(huyen Yen Thanh)では、少し見方が違う。

 この地域は昔から野ネズミ料理で知られ、ネズミ肉が人々の好物、特産品となっているだけに、ネズミを捕まえ販売することで、多くの人がかなりの収入を得ている。

 雨の時季になると、田畑に水が出る。すると野ネズミは高い土地に逃げたり、穴にもぐったりする。その時が、ネズミ捕り達の出番だ。

 道具は、鍬とバケツとネズミを入れる袋が定番だが、今は罠を仕掛けるなどして、捕獲エリアも広がっている。効果的に捕獲するには、習性を知らねばならない。ネズミ捕りの「収穫期」は7~10月頃、人々のかなりの稼ぎになるとともに、田畑の収穫を守ることにもつながる。

 ネズミ捕りに出かけること1日、トアさん夫妻は約80kg分を捕らえ、1kgあたり3万VND(約180円)で売った。ガソリン代その他費用を差っ引いて、約200万VND(約1万2000円)の収入となった。「簡単そうに見えますが、結構大変なんですよ。夜中に罠を仕掛けに行くこともありますし。以前は自分たちで食べるだけでしたが、今は買い取ってくれる業者があるので、収入を得る手段となりました」とトアさんは言う。

 フオンさんは、友人とお金を出し合ってネズミ捕りの道具を揃えた。稲刈りの時季の後に、ネズミは多くの子供を産む。日中は、鍬を使って掘ったり、巣に水を流し込んでネズミが出てきたところを捕えたりし、夜は罠を張る。

 トアさんらのグループは、1日に3人合計で100kgほどのネズミを捕るという。費用を差し引いて、稼ぎは各人100万VND(約6000円)近く。ネズミ捕りは時期的なものであるだけに、この時期に頑張って働き、家計の足しにしているそうだ。

 同郡でネズミ買取り業をするタンさんによると、この時期は忙しく、雨や洪水の後には特に買い取る量が増える。1日に持ち込まれる量は1tほどにもなり、仕入れたネズミは北部各地に卸しているそうだ。

[Dan Tri 06:33 21/10/2022, F].  © Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
この記事に関連するおすすめの記事
新着ニュース一覧
25年GDP成長率目標を+6.5~7.0%に設定、国会決議 (6:30)

 国会は12日、2025年の経済社会発展計画に関する決議を採択した。  計画では、2025年の国内総生産(GDP)成長率目標を+6.5~7.0%、可能であれば+7.0~7.5%とする。  このほかの目標としては、◇国民1人当...

南北高速鉄道開発計画案、国会に上程 (6:13)

 グエン・バン・タン交通運輸相は国会で13日、首相の委任のもとで政府を代表し、南北高速鉄道開発計画案を読み上げた。  計画案によると、投資総額は673億4000万USD(約10兆4000億円)となる。2025年から2037...

ホーチミン:週末に中心部など一部の区・郡で断水 (5:23)

 サイゴン水道総公社(サワコ=SAWACO)によると、ホーチミン市直轄トゥードゥック市にあるトゥードゥック浄水場の機械設備設置工事と定期メンテナンスに伴い、11月16日(土)午後9時から11月17日(日)午前5時にかけ...

バイクでベトナム全国を旅した夫婦、2年で63省・市制覇 (10日)

 東南部地方バリア・ブンタウ省ブンタウ市在住のタック・グエン・フオック・ゾアインさん(50歳)は、長年にわたり自宅で家事をこなし、めったに出かけることもなかった妻を旅に連れ出し、2年かけてバイクで全国63...

日本映画祭2024、ベトナム4都市で開催 日本映画11作品を上映 (5:05)

 国際交流基金ベトナム日本文化交流センターは、ホーチミン市、南中部沿岸地方ダナン市、北部紅河デルタ地方ハイフォン市、ハノイ市のベトナム4都市で、11月1日(金)から12月28日(土)にかけて「日本映画祭(Japane...

米クアルコム、ベトナム事業が24年度売上高の12%占める (4:11)

 米クアルコム(Qualcomm)がこのほど発表した年次レポートによると、2024年度(2023年10月~2024年9月)の売上高のうち、ベトナム事業が全体の12%に貢献し、中国(香港を含む)に次いで2番目に大きい割合を占めた。 ...

LCCスクート、シンガポール~フーコック線を12月就航 (4:06)

 シンガポール・チャンギ国際空港を拠点とするシンガポールの格安航空会社(LCC)スクート(Scoot)は12月20日、シンガポールと南部メコンデルタ地方キエンザン省フーコック島を結ぶ新路線を就航する。  まずは...

ヤーマン、海外初の常設大型路面店をホーチミンにオープン (3:19)

 美容健康機器の研究開発・製造・輸出入販売などを手掛けるヤーマン株式会社(東京都江東区)は10日、同社として海外で初となる複数のヤーマンブランドを取り扱う常設の大型路面店をホーチミン市にオープンした。 ...

ハノイ:第24回国際農業展示会、11月20日から開催 (2:01)

 ハノイ市バックトゥーリエム区の貿易経済取引展示会地区(489 Hoang Quoc Viet, quan Bac Tu Liem, TP. Ha Noi)で11月20日(水)から23日(土)まで、「第24回国際農業展示会(AgroViet 2024)」が開催される。同展示...

韓国と日本から帰国の熟練労働者、企業の採用増加 (13日)

 韓国と日本に派遣されて帰国した労働者が、外国語や職業スキルなどを身に着けているとして企業から求められている。労働傷病兵社会省傘下の海外労働者センター(Colab)によると、過去90回にわたって全国で開かれ...

ベトナム軍事歴史博物館、来館者のマナー違反横行で無法地帯に (13日)

 ハノイ市ナムトゥーリエム区に今月リニューアルオープンしたベトナム軍事歴史博物館だが、多くの来館者が展示品の戦車や飛行機によじ登ったり、銃や大砲に触れたりするなどの目に余るマナー違反が横行しており...

カマウ省:ガイ筆頭副書記が人民委員会新主席に就任 (13日)

 南部メコンデルタ地方カマウ省人民評議会はこのほど開いた第16回会議で、同省共産党委員会のファム・タイン・ガイ筆頭副書記を同省人民委員会の新主席(2021~2026年任期)に任命することを決定した。  ガイ...

ゲアン省:チュン人民委員会主席が共産党委員会新書記に就任 (13日)

 北中部地方ゲアン省共産党執行委員会はこのほど開いた第19期会議で、同省のグエン・ドゥック・チュン共産党委員会副書記 兼 人民委員会主席を、同省の共産党委員会の新書記(2020~2025年任期)に任命することを...

デジタルツイン技術の韓国ザ・ピクト、ベトナム支社開設 (13日)

 韓国の人工知能(AI)駆動型デジタルツインおよび没入型コンテンツ企業であるザ・ピクト(The PICT)は、ベトナム支社「ゲオ・インパクト(GEO Impact)」をホーチミン市に設立した。  これは、東南アジアで高ま...

韓国の人気サムギョプサル店、ベトナム1号店をホーチミンに開業 (13日)

 サムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)レストラン「ハナムBBQ(ハナムテジジップ)」を運営する韓国のハナムF&B(Hanam F&B)はこのほど、ホーチミン市1区にベトナム1号店を開業した。海外では4か国目、9号店となる。 ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved