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中国当局が台湾周辺に飛行禁止空域を設定したことを受けて、国内航空会社は飛行ルートの変更を余儀なくされている。
ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は4日から7日まで、ベトナムと日本、韓国、台湾、米国を結ぶ路線の計36便を迂回ルートで運航する。日本路線と韓国路線は、通常の台湾上空を通過するルートに代わり、中国内陸部の上空を通過するルートに変更し、飛行時間は10~15分増える。米国路線はフィリピン上空を通過するルートに変更し、飛行時間は約35分増える。台湾路線はルートを変更せず中国内陸部を通過するが、飛行禁止空域を避けて飛行する。
格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、東北アジア路線の82便を迂回ルートで運航するほか、他の一部の便も影響を受けることになるという。
これに先立つ2日、米国のナンシー・ペロシ下院議長が台湾を訪問したことを受け、中国は反発。中国軍は高い警戒態勢に入り、「的を絞った一連の軍事行動」を開始する準備ができていると宣言し、3日から台湾周辺海域で軍事演習を実施する計画を発表した。これに伴い、中国当局は4日午前10時から7日午前10時まで台湾周辺の6か所に飛行禁止空域を設定している。