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日本国籍の少年(10歳、ホーチミン市7区在住)が4月上旬に南中部沿岸地方ビントゥアン省ファンティエット市にあるリゾート「センタラ・ミラージュ・リゾート・ムイネー」のプールで溺死した事故について、ファンティエット市警察は16日午後、「業務上過失致死」の疑いで事件として捜査するため、立件したと明らかにした。
警察は、同事故に関する報告書に基づき、刑法第129条第1項に記された「業務上過失致死罪」の兆しがあるとして立件を決めた。警察は現在、証拠と関係者からの証言集めを進めている。
少年は4月5日午前10時ごろから子供用プールで友人3人と一緒に遊んでいたが、10時35分ごろにプールの壁面に設置してあった金属メッシュに吸い込まれているのを友人によって発見された。
プールの深さは1.0m、少年の身長は1.4mだったが、事故当時、少年は背中と腕が金属メッシュに吸い込まれ、吸引力があまりにも強かったため、頭部が水中に沈んでいた。近くで泳いでいた複数の成人男性が助けに入ったが、引き揚げられた時点で既に心肺停止の状態だった。鑑定の結果、死因は溺死と確認された。
事故後、遺族は「事故の原因はホテルのプール設備や運営などに起因している」との考えから、日本国総領事館へ「検証依頼書」を提出していた。