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ホーチミン市保健局のタン・チー・トゥオン局長はこのほど、同市での新型コロナウイルスの感染は収まりつつあるが、その一方でデング熱患者が急増していると明らかにした。デング熱の重症患者数は前年の7倍に上り、今年は4~5年に1回の流行年になる恐れがあるとしている。
市は各区・郡に対し、デング熱の感染防止策を強化するよう指示した。特に感染の媒介となる蚊の幼虫であるボウフラの発生を防ぐよう求めている。同市人民委員会のズオン・アン・ドゥック副主席は最近実施した学校での検査で、生徒が食べた朝食の袋が校庭に捨てられたままになっていたとし、学校構内の環境衛生が守られておらず、ボウフラの発生源になる可能性があると指摘した。
同市人民委員会によると、今年1~5月期のデング熱患者は前年同期比+44%増の1万人近くに上り、うち7人が死亡した。患者数は4月初旬から増え始め、5月に入って急増した。急増した地区は◇ホックモン郡、◇クチ郡、◇ビンチャイン郡、◇ビンタン区、◇12区、◇タンフー区など。
保健局は、南部が雨期に入りデング熱が今後も流行する可能性が高いとみて、防止策検査チームを組織して各区・郡の支援に乗り出している。