(C) tuoitre |
東南部地方ドンナイ省総合病院の医療設備器具調達における違反事件で、公安省傘下の捜査警察機関は、同省保健局長・同病院元院長をはじめとする複数の容疑者を逮捕した。
公安省の事務局長と報道官を兼任するトー・アン・ソー中将が4月29日に明らかにした。
同事件は、ドンナイ省総合病院の幹部らが2013年から2015年にかけて、総合商社AICグループ(AIC Group、ハノイ市)やコンサルタントと結託し、医療設備器具の調達で取引価格を談合により水増しし、国に1520億VND(約8億7000万円)の損失をもたらしたというもの。
AICグループは談合により12パッケージを「落札」し、契約総額は4769億VND(約27億3000万円)だった。
同事件では、ドンナイ省保健局長・同省総合病院元院長ファン・フイ・アイン・ブー容疑者(男)のほか、AICグループのグエン・ティ・タイン・ニャン会長 兼 社長(女)など複数の従業員、テーヘモイ建設投資コンサルティング評価会社(New Generation Valuation And Investment Construction Consulting)の社長など複数の従業員、メディコサルト・ベトナム医療コンサルティング(Mediconsult Vietnam)の副社長など複数の従業員の合わせて9人が関与したとされる。
容疑者らはいずれも刑事法第222条に触れ、「競売入札に関する規定に違反し甚大な被害をもたらした容疑」で捜査を受けることになっている。最高人民検察院が起訴を決定した。
なお、公安省が公表した容疑者らの写真には、AICグループの会長 兼 社長であるニャン容疑者を除く8人しか写っておらず、ニャン容疑者は逮捕直前に逃亡したと噂されている。
ニャン容疑者は、日越間の相互理解・友好親善、投資、医療分野における交流強化のための長年にわたる献身的貢献と功績により2018年に日本政府から旭日小綬章を授与された人物として知られる。