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情報通信省傘下のラジオ・テレビ・電子情報局の報告によると、2021年のテレビ・ラジオ局(放送局)の広告収入は前年比で▲40~50%減少した。
2021年にベトナムでは、78のラジオチャンネルと198のテレビチャンネルが放送され(チャンネル数は前年比でテレビ+1増、ラジオ▲8減)、同年の各放送局の売上は約9兆2000億VND(約490億円)だった。
各省・市の放送局の売上が3兆9000億VND(約210億円)、うち広告収入が2兆8330億VND(約150億円)、国家機関から支給された費用が1兆2750億VND(約70億円)だった。
ベトナムでは、58の外国チャンネルが編集許可を経て有料放送を提供しているが、この数は前年比で▲16チャンネル減少した。チャンネルを停止したのは主にディズニー・ネットワークス・グループ・アジア・パシフィック(Disney Networks Group Asia Pacific)とブエナ・ビスタ・インターナショナル(Buena Vista International)で、東南アジア、香港地域での放送停止に伴うもの。
2020年から各放送局は、経常活動費用を自己でまかなうことになっており、多くの困難を抱えている。
放送局の収入源は主に国家予算と広告で成り立っているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、各放送局の広告収入は▲40~50%減少している。
ソーシャルネットやマルチメディア、スマートデバイス、デジタル化の大きな進行が、各放送局の視聴者維持の大きな困難になっているという報告もある。放送局の広告収入の減少は、動画共有サービスのユーチューブ(YouTube)やフェイスブック(Facebook)などのソーシャルメディアとの競争や、外国企業がクロスボーダーで提供するオンデマンドテレビサービスをベトナムが管理しきれていないことなども背景にある。