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ベトナム最高人民裁判所はこのほど、国防省傘下のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)の協力のもと、裁判活動管制センターの運用を開始した。
同センターは、電子裁判所の実用化に向けた裁判所のデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進するための重要な案件の1つ。
同センターでは、全国の裁判に関するデータベースを中央制御システムで統合・管理。これにより、全国の裁判所約770か所での活動をスムーズかつ容易に監視・評価・指導することが可能となる。
同センターの運用は、オンライン裁判の試行に向けた準備の一環。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が長引く中、オンライン裁判の導入は必要不可欠と考えられている。
また同センターでは、データ分析や人工知能(AI)などの最新テクノロジーを駆使したバーチャルアシスタントシステムが採用されており、裁判官の要求に応じて迅速に情報検索を実行する。状況に応じた分析を行うことで、意思決定プロセスで裁判官をサポートし、作業時間の短縮に繋がると期待されている。