(C) tuoitre 写真の拡大. |
保健省傘下の第1ワクチン生薬製造会社(ババイオテック=Vabiotech)は、技術移転によるロシア製新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV(Spunik V)」の製造に成功したと明らかにした。
スプートニクVは3月下旬にベトナム国内で緊急使用が認められたもの。7月21日には、ババイオテックと「スプートニクV」の供給を管轄するロシア政府系金融機関であるロシア直接投資基金(Russian Direct Investment Fund=RDIF)が、ババイオテック工場で製造した「スプートニクV」を初めてラインオフしたと発表した。
ババイオテックが製造したワクチンは、ロシアの国立ガマレヤ研究所に送られ、同研究所で品質検査を受けた結果、製品の要件を満たしていることが確認された。
計画によると、ババイオテックが国内で製造する「スプートニクV」は、国内のワクチン接種キャンペーンで使用される。これにより、国内のワクチン接種の加速化に貢献すると期待されている。
なお、ロシアにおける2020年12月5日から2021年3月31日までの同ワクチン接種者の新型コロナウイルス感染率に関するデータによると、有効率は97.6%だという。「スプートニクV」は2回接種型で、1回目と2回目の接種間隔は3週間となっている。