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ファム・ミン・チン首相は25日、オーストラリアのスコット・モリソン首相と電話会談した。
モリソン首相は電話会談で、ベトナムのこれまでの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策を評価したほか、両国間の戦略パートナーシップを包括的戦略パートナーシップに格上げしたい意向を表明した。
一方のチン首相も、両国の協力関係の強化を望む意を示し、ベトナムの新型コロナワクチンの調達・接種に対するオーストラリア政府の4000万AUD(約34億円)の支援計画に謝意を述べると共に、オーストラリアで製造される英国の製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)ブランドのワクチンについて、ベトナムの調達を優先するよう要請した。
チン首相はまたオーストラリア側に対し、ベトナム産農水産物へのさらなる市場の開放と、オーストラリアの大手企業によるベトナム投資の推奨を要請した。
南シナ海問題について、両首相は共通の認識を示し、平和維持や海上・上空の自由航行と、国連海洋法条約(UNCLOS)をはじめとする国際法に従い平和的な方法により問題を解決し、南シナ海行動宣言(DOC)を厳守し、南シナ海における紛争の回避を目的とする行動規範(COC)の策定を完了することの重要性を主張した。