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2021年のテト(旧正月)が間近に迫る中、米国ジョージア州で最大のベトナム市場には、バインチュン(banh chung=ちまき)やバインテット(banh tet=ちまき)、砂糖漬け、赤い連句の飾り、ホアダオ(hoa dao=桃の花)、ホアマイ(hoa mai=黄色い花をつけるミッキーマウスの木)など、テトの伝統的な商品がたくさん並んでいる。
ジョージア州アトランタにあるホンコン市場は、春の訪れを告げるホアマイの飾りが鮮やかだ。ホンコン市場はジョージア州で最大のアジア市場でもあり、在米ベトナム人コミュニティの買い物需要のため、ベトナムをはじめとする世界各国の必需品を取り揃えている。
人気の菊(hoa cuc)の生花は、1束約10USD(約1050円)で販売されている。ベトナムの伝統的なテトに欠かせない果物の砂糖漬けは、主にカリフォルニア州などの大都市から出荷されるか、ベトナムから輸入される。
テネシー州クラークスビル在住のグエン・ティ・キム・チュックさん一家は、テトの買い物のため、自宅を午前6時に出発して車で市場を訪れたという。チュックさんは、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でベトナムに帰れず、初めて米国でテトを迎えるので、ベトナムにいるときと同じようにお供え物などを揃えたいと思います」と話した。
新型コロナの影響で、市場の買い物客は例年と比べれば少ないものの、テトの準備のために近隣の州からも多くのベトナム人が市場を訪れている。