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ベトナム難民として米国に渡った著者による自伝的グラフィックノベル「私たちにできたこと 難民になったベトナムの少女とその家族の物語」(ティー・ブイ著、椎名ゆかり訳)が、2020年12月15日にフィルムアート社から発売された。
作者のティー・ブイが2002年に制作した自身の家族のオーラル・ヒストリーが出発点となった本作は、5世代にわたるベトナム人家族の歩みを描いたノンフィクション・グラフィックノベルとなっている。
第二次世界大戦や第一次インドシナ戦争、ベトナム戦争といった大きな歴史の中で、難民になりながらも必死に生き抜こうとする小さな家族の姿を、独特な絵や色彩、個性的なコマ割り、練られたモノローグによって描き出している。
ティー・ブイは、デビュー作となる本作で「アメリカン・ブック・アワード」を受賞。また、ビル・ゲイツによって年間ベスト・ブックに選出されたほか、全米批評家協会賞やアイズナー賞にノミネートされるなど、評価を得ている。
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