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- ニントゥアン省の原発建設再開を含む
- 国家のエネルギー安全保障を確保
- ニントゥアン省原発、09年に原則承認
ベトナム共産党中央執行委員会は25日、中止された南中部沿岸地方ニントゥアン省での原子力発電所建設案件の再開を含めたベトナムでの原子力発電所開発計画の再始動を承認した。
これは、国家のエネルギー安全保障を確保し、経済社会発展を推進するほか、科学技術能力を高め、国の持続可能な発展を実現することが狙いだ。中央執行委員会の常務部として機能する政治局が、原発開発について関連機関を指導していく。
ニントゥアン省の原発開発計画は2009年11月に国会で原則承認された。省内2か所に原子力発電プラントを2基ずつ建設する計画で、第1ニントゥアン原子力発電所はロシア、第2ニントゥアン原子力発電所は日本の支援を受けていた。出力合計は4000MWの見込みだった。
しかし、◇マクロ経済発展状況が大きく変わったこと、◇東南部地方ドンナイ省ロンタイン国際空港や南北高速道路など他に優先すべきインフラ案件があったことなどの事由から、同計画は国会決議第31号/2016/QH14により中止が決定された。
なお、原発開発計画は、2050年までに「カーボンニュートラル」の達成を目指す国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)におけるベトナムのコミットメントの実施にも貢献するものと見込まれる。