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ナノゲン社(Nanogen)が開発中の新型コロナウイルスワクチン「ナノコバックス(Nanocovax)」の第1期臨床試験が17日朝から始まった。治験を受けるのはボランティアで集まった60人。新型コロナワクチンのヒトへの治験は国内初。
治験は全て国防省傘下軍医学院の軍医医学研究所で行われる。施設内に、健康観察用の2部屋(男女別)を設けて、各部屋3人のスタッフが常駐して入念に観察を行う。ボランティア募集では300人の申し込みがあったが、この中から条件に合う60人を幅広い年代から選んだ。治験参加者は、用意された部屋で72時間の健康観察を受ける。その後、サンプルを回収してワクチンの安全性と効果を評価する。
今回のナノコバックスの治験では、5mcg、50mcg、75mcgのワクチンを接種し、28日の間隔をおいて2回目を接種して、最も効果が高いものを探す。臨床試験は、2021年2月~3月にかけて第2期、2021年8月に第3期を行う予定。ワクチンを接種する対象者数は、◇第2期:400人~600人、◇第3期:1万人以上を予定している。
なお、第3期臨床試験は、市中感染が多い◇バングラデシュ、◇インド、◇インドネシアの3か国との協力のもとで行われる予定。