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北中部地方クアンビン省人民委員会は5日、グエン・スアン・フック首相が海外の非政府組織(NGO)の無償資金協力により実施する地雷・不発弾処理プロジェクト3件を承認したと明らかにした。プロジェクトの総額は1060万USD(約11億円)とされており、2025年5月まで実施される。
このうち、ピースツリーベトナム(Peace Trees Vietnam=PTVN)は、ベトナムの地雷・不発弾処理および戦後の社会経済発展向け支援として500万USD(約5億2000万円)を供与。
また、ノルウェー人民援助(ノルウェー・ピープルズ・エイド=NPA)が地雷・不発弾処理活動に関するデータベース構築に160万USD(約1億6600万円)、クアンビン省におけるクラスター爆弾被害の調査に400万USD(約4億1600万円)をそれぞれ供与する。
クアンビン省は、ベトナム戦争中に米軍戦闘機の空爆と艦隊による砲撃が酷かった地域の一つ。ベトナム人民軍工兵隊司令部の地雷処理技術センターによると、同省の159の村・街区・町が地雷・不発弾で汚染されている。汚染面積は20万haで省全域の28.2%に相当する。同省では、これまでに地雷・不発弾の事故による死者が約2930人、負傷者が約3820人出ている。