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サイゴンビール・アルコール飲料[SAB](サベコ=Sabeco)ブランドの工業所有権侵害事件で、東南部地方バリア・ブンタウ省警察は刑事事件として立件し捜査することを明らかにした。
これに先立つ2020年6月、同省市場管理局がバリア市にあるビール工場「ビバ(BiVa)」の立ち入り検査を実施したところ、SABの人気ビールブランド「ビアサイゴン(Bia Sai Gon)」に酷似したデザインのビール「ビアサイゴン・ベトナム(BIA SAIGON VIETNAM)」を大量に発見し、同省警察傘下の密輸経済汚職犯罪取締警察部(PC03)に捜査を要請した。
問題の製品は、サイゴンベトナムビールグループ(Sai Gon Viet Nam Beer Group、ホーチミン市)がビバに生産を委託したものだった。南中部高原地方、東南部地方、南部メコンデルタ地方の広域で販売されていたことが確認されている。
サイゴンベトナムビールグループは2019年5月の設立で、SABでの勤務経験がある人物が所有しているとされる。SABは今回の事件について強い態度を示し、情報提供など捜査当局に積極的に協力している。