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南中部高原地方ダクラク省ラク郡ボンクラン村(xa Bong Krang, huyen Lak)で21日、両親の留守中に子供3人が毒抜きしていないキャッサバを食べて中毒を起こし、1人が死亡する事故が発生した。芋の一種であるキャッサバは、タピオカの原料としても知られている。
両親が仕事で出かけている間、H・N・Dちゃん(9歳)、H・U・Dちゃん(6歳)、H・L・H・Dちゃん(3歳)の女児3人が家にあったキャッサバを自分たちで茹でて食べた。
その後、仕事を終えた父親が午後2時に帰宅したところ、中毒を起こしてぐったりした子供3人を発見し、同郡医療センターに救急搬送した。3人は応急処置を施された後、重症だった6歳と3歳の女児が集中治療のためにダクラク省総合病院に転送となった。
しかし、6歳の女児は転送途中で容体が急変し、そのまま死亡が確認された。残る2人の女児については、命に別状がなく、現在の容体は安定しているという。
ベトナム全国で広く栽培されているキャッサバは、食料としてだけでなく、その根茎に含まれるデンプンからタピオカが製造されるため、デザートや菓子にも広く使われている。しかし、その外皮にはシアン化合物(青酸配糖体)が含まれており、皮と芯を取り除き、よく茹でた後、水につけるなどの毒抜き処理をしないと食用として使用できない。