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保健省の19日午後の発表によると、スウェーデンとフィンランドから6日に帰国した7人が新型コロナウイルスに感染していることがわかった。これにより、ベトナム国内の新型コロナウイルス感染者数は計349人となった。
7人は、ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)が運航した帰国便で6日にスウェーデンとフィンランドからハノイ市ノイバイ国際空港に到着した。
感染者らは入国後すぐにハノイ市ナムトゥーリエム区の隔離施設に移った。7日の検査では陰性だったが、18日の2度目の検査で陽性判定が出た。7人は現在、同市の中央熱帯病病院に入院している。
なお、海外からの入国者を除く国内での新規感染は67日間続けてゼロ人となっている。これまでに新型コロナウイルスによる死者は出ておらず、22日午前までに感染者の93.7%にあたる327人が回復済み。治療中の22人のうち、現在も陽性判定が出ているのは16人。残る6人は1~2回の陰性判定が出ている。
最も重症化していた国内91人目の感染者であるベトナム航空の英国人パイロットの男性(43歳)は、5月27日に意識が戻って以来、順調な回復を見せている。
男性は現在、人工呼吸器も外して自発呼吸のみで過ごしており、早期に退院し母国へ帰ることを希望しているという。男性は近くリハビリエリアに移る見通しで、退院と帰国に向けた準備が進められることになる。
なお、男性がチョーライ病院に転院する前に治療を受けていた熱帯病病院での治療費は、3月18日から5月22日までで35億VND(約1600万円)に上り、このほど保険会社から全額が支払われたという。