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保健省の12日と13日の発表によると、計2人が新たに新型コロナウイルスに感染していることがわかった。これにより、15日午前6時の時点でベトナム国内の新型コロナウイルス感染者数は計334人となっている。
海外からの入国者を除く国内での新規感染は60日間続けてゼロ人となっている。これまでに新型コロナウイルスによる死者は出ておらず、15日午前までに感染者の96.7%にあたる323人が回復済み。残る11人のうち、現在も陽性判定が出ているのは7人となっている。
12日に感染が発表された333人目の感染者は、マレーシアで活動するタグボート「パシフィック・ブンタウ(Pacific Vung Tau)」の乗組員の男性(37歳)。男性は5月30日にマレーシアから東南部地方バリア・ブンタウ省のブンタウ港に到着し、入国後すぐに集中隔離施設に移った。5月31日の検査では陰性だったが、6月11日の2回目の検査で陽性となった。現在はバリア病院に入院している。
13日に感染が発表された334人目の感染者は、5か月間にわたり中国に足止めとなっていた男性(29歳)。この男性は1月14日に旅行で中国を訪れたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によりベトナムに帰国できなくなった。5月31日に中国の湖北省から広西チワン族自治区南寧市に移動し、同日に陸路で東北部地方クアンニン省モンカイ国際国境検問所から入国。すぐにモンカイ市の集中隔離施設に移った。6月3日の1回目の検査では陰性だったが、6月11日の2回目の検査で陽性となった。現在はハノイ市の第2中央熱帯病病院に入院している。
一方、 最も重症化していた国内91人目の感染者であるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)の英国人パイロットのステファン・キャメロン=Stephen Cameronさん(男性・43歳)は、5月27日に意識が戻って以来、順調に回復している。
保健省によると、キャメロンさんは人工呼吸器が外れるまでに数週間を要するとみられていたが、既に人工呼吸器を外し、気管切開チューブを通じて酸素を取り込み、48時間にわたり自発呼吸のみで過ごすことができているという。また、抗生物質も不要になり、抗真菌薬のみを服用している状況だ。現在は筋力を上げるためのリハビリに注力している。