(C) congan, 左:カブトガニ(大きい1匹)、右:マルオカブトガニ(小さい2匹) |
東南部地方ビンズオン省ザウティエン郡タインアン村(xa Thanh An, huyen Dau Tieng)でこのほど、カブトガニ綱カブトガニ属のマルオカブトガニをカブトガニと間違えて食べたとみられる7人が食中毒を起こし、うち1人が死亡した。
死亡したのはズオン・ゴック・チュックちゃん(8歳)。8日、ズオン・ミン・トーさんと妻のチャン・ティ・レさんは旅行先の東南部地方バリア・ブンタウ省から「カブトガニ」5匹を1匹5万VND(約230円)で買って帰った。
9日18時ごろ、トーさんとレさんはこの「カブトガニ」を焼き、チュックちゃんを含む子供2人と、姪2人、近隣住民の男性(51歳)と一緒に食べた。
同日20時30分ごろ、7人全員は吐き気などの症状が現れ、ザウティエンゴム総合病院に救急搬送されたが、チュックちゃんは死亡が確認された。残る6人はビンズオン省総合病院に移され、いずれも容体は安定している。
7人が食べたのは本物のカブトガニではなく、外見がカブトガニとよく似ているマルオカブトガニとみられる。マルオカブトガニはフグと同じ毒を持ち、食用にはできない。しかし、ベトナムではこれを間違って食べた住民が食中毒を起こす事故がしばしば発生している。
警察は7人が食べた「カブトガニ」のサンプルを採取し、これが本物のカブトガニかマルオカブトガニか調べを進めている。