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ホーチミン市1区のリートゥチョン(Ly Tu Trong)通りでテト(旧正月)休暇の約1週間、12歳の少年と母親がマスクを無料で配布する姿が見られた。少年はアンドリュー・ダオ・グエン君。新型コロナウイルス(nCoV)の感染拡大をニュースで知ってマスクを買いに行った時、値上がりして購入できない人が大勢いるのを見て疑問を感じたという。
自分は購入できたが、多くの人が困っている。それならと、今年受け取ったお年玉1000万VND(約4万7600円)余りと自分の貯金でマスクを買って無料配布することを思いついたという。
母親のグエン・ティ・ジエム・ハンさんは、息子のしっかりした考えを聞き、家族で応援するため1億VND(約47万6000円)を足してマスクを購入することにした。多くの薬局を回って買い集めた。無料配布のマスクを受け取った人は、笑顔を浮かべ頭を下げ感謝した。
アンドリュー君は、お年玉を全てマスクの購入に使ってしまって後悔していないかとの問いに、「後悔なんかしていません。皆がマスクで健康を守れる思ったらとても幸せですから」と力強く答えた。