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10日に東北部地方タイグエン省フォーイエン町(thi xa Pho Yen)にある高速道路のサービスエリアで代金を払わずに商品を店外に持ち出し店員に暴行を加えた同省の警察官が、同省公安局の18日付け決定により懲戒免職処分となった。
懲戒免職処分を受けたのは、同町公安部の警察官を務めていたグエン・ソー・ベト氏(男性・35歳)。同省公安局はベト氏を上尉から中尉に降格した上、公安機関からの排除を決定した。さらに、同町共産党委員会に所属しているベト氏は党員としても処分を受けることになる。
監視カメラの映像によると、ベト氏の息子がサービスエリアの店のレジの前でソーセージを手に持ってためらっていると、店外で待っていたベト氏がそのまま外に出るよう合図。しかし息子は代金を支払うことも、店外に出ることもしなかった。
そこで店員から代金の支払いを求められると、ベト氏がレジのところまで来て息子からソーセージを奪い取り、レジ係の女性にそれを投げ付けた上、別の男性店員の顔面を勢いよく叩き付けた。
なお、8月中旬にホーチミン市タンソンニャット国際空港で女性スタッフを下品な言葉で罵ったり、セキュリティ担当者を殴ったりし問題となったハノイ市の女性警察官もこのほど、党除名に加えて2階級の降格という処分を受けたばかりだ。同市公安局は当初、女性警察官をバックオフィスの部署に異動させる方針だったが、除名処分を科して公安機関からの排除を決定した。
ベトナム人民公安はこのところ、「公安機関に勤める人間にあるまじき行為で公安の尊厳を損なった」警察官に対して厳格な処分を下しており、警察官のイメージアップを狙う動きがみられる。