(C) dantri |
ホーチミン市トゥードゥック区人民裁判所は1日、食品安全衛生規定に違反した罪に問われていたブイ・バン・サン被告(男・36歳)に禁固1年6か月の判決を下した。
食品安全衛生に関わる違反が刑事事件として立件され、違反者が禁固刑を言い渡されるのは今回が初めて。
起訴状によると、サン被告はトゥードゥック区で農産物加工所を無認可で運営し、2017年1月から大根や人参などの農産物を漂白剤で洗浄して、トゥードゥック農産物卸市場の取引先に売りさばいていた。1日の販売量は7~8tで、300万~400万VND(約1万4400~1万9200円)の利益を出していた。
同加工所は2018年4月になって初めて摘発された。鑑定の結果、洗浄後の大根などから安全基準を超えるジチオネトナトリウム(Na2S204)、硫酸ナトリウム(Na2S04)が検出された。これらの物質は、潰瘍性大腸炎や胃潰瘍、がんを引き起こす可能性があるとされている。
同被告は、「漂白剤で食品を洗浄すれば人間の健康に害を及ぼすことを認識していたが、金に目がくらんだ」と反省の意を示した。裁判所は、深く反省していることを考慮し、情状酌量の余地があるとして禁固1年6か月の判決を下した。