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公安省治安捜査局(A09)は17日、国から金銭を騙し取ったとして、詐欺・資産横領容疑でコンリー建設貿易観光有限会社(Cong Ly Construction-Trade-Tourism Co. Ltd)副社長のトー・コン・リー容疑者(男・35歳)を逮捕した。
南部メコンデルタ地方カマウ省カマウ市に本拠を置く同社は、省内唯一のごみ処理場であるカマウ市ごみ処理場や、同省カイロン観光区、同地方バクリエウ省の洋上風力発電所などの事業主として知られる。
また、2012年に稼働を開始したこのごみ処理場からは、同市でごみとして捨てられた胎児の遺体が7年間で300体以上も発見されており、発見された胎児の遺体をごみ処理場の敷地内に埋葬してきた。
同社は、カマウ市ごみ処理場を建設するにあたって、国家予算と省予算から多額の投資金の補助を受けていた。リー容疑者は、この事業で資料を詐称し補助金を騙し取ったとされる。
リー容疑者は以前、違法に取得したと見られる外国の外交機関専用のナンバープレートを付けた高級車を使用したり、サイレンを鳴らして道を空けるようアナウンスしながら走行したりし、大きな波紋を呼んでいた。
カマウ市ごみ処理場について、同社の社長でありリー容疑者の実父でもあるトー・ホアイ・ザン氏は、「▲1330億VND(約▲6億2000万円)の赤字を出している」と主張している。
同社はこれを理由に、省に対して補助金を増やすよう求めるとともに、このごみ処理場で発見された胎児の遺体を敷地内に埋葬してきたことで空き地がなくなっているとして、土地をさらに割り当てるよう要請した。
なお、公安省刑事科学研究所による遺骨のサンプルの鑑定結果では、「ヒトの遺骨」「胎児期の骨年齢」と結論付けられたが、遺骨の正確な数や捨てられた時期、出所などについては確認できていない。