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警察官の制服や制帽、階級章、手錠などの警察グッズが偽造され、フェイスブック(Facebook)などのインターネット上で販売されており、偽警察官による犯罪を生み出す温床になっている。
ホーチミン市10区で5日、不審なバイクの2人組を発見したスーパーマーケットの警備員が警察に通報。別のバイクのロックを解除して持ち去ろうとした2人組は、監視していた警察官にその場で拘束された。2人は上着を脱いで制服や階級章を見せて「自分は刑事だ」と名乗ったが、連行された警察署で偽警官であることを認めた。「仕事」をするために偽造制服をネットで購入したという。
これより前の2月13日には、メコンデルタ地方ベンチェ省の国道60号線で、2人の男(1人は警察官の制服を着用)が多数の車を止めて書類検査をしていたが、疑いを抱いた人がビデオ撮影を始めたところ、急いでバイクで走り去った。通報を受けた警察が同日中に1人の身柄を確保。翌日には残りの1人が、ネットで購入したという警察グッズ一式を持参して警察に出頭した。
弁護士のグエン・ハイ・ナム氏によると、偽造された警察グッズを使用して他人の財産を奪った場合は、刑法第174条の詐欺による財産奪取罪に該当し、20年以下の懲役が科される可能性がある。また、財産奪取を目的としない場合は刑法第339条の職務、仕事上の等級、地位を偽る罪に該当し、2年以下の懲役が科される可能性がある。