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オーシャンバンク(Ocean Bank)における簿外の利息支払いによる国の資産横領事件で、ハノイ市人民裁判所は12日、造船工業総公社(ShipBuilding Industry Corporation=SBIC、旧ビナシン=Vinashin)の元幹部4人に有罪判決を下した。
「職権を乱用し資産を横領した罪」に問われていたビナシン元会長グエン・ゴック・ス被告(男)は禁錮13年の判決を言い渡された。同じ罪に問われていた、元経理部長チャン・ドゥック・チン被告(同)、元社長チュオン・バン・トゥエン被告(同)、元副社長ファム・タイン・ソン被告(同)の3人はそれぞれ禁錮17年、7年、6年の判決が下された。
裁判所は、被告らが罪状を潔く認めたこと、家柄が良いこと、過去に残した実績などを考慮した上で、情状酌量の余地があるとして「職権を乱用し資産を横領した罪」の本来の量刑よりも軽い処分を下した。
起訴状によると、ビナシンの幹部だった被告らはス被告の指示のもと、2010年から2014年にかけてオーシャンバンクに多額の資金を預金。同行はその見返りとして、被告らに簿外の利息1050億VND(約4億9500万円)を支払っていた。4人はこの利息を分け合って受け取り、個人目的などに使用。このうち、経理部長を務めて財務を統括していたチン被告はその大部分の920億VND(約4億3000万円)を受け取ったとされる。
ビナシンは国が全額出資する国営企業。オーシャンバンクから簿外の利息を受け取った4人は国の資産を横領したことになり、「職権を乱用し資産を横領した罪」に問われていた。