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南シナ海のホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)のチートン島(英名:トリトン島、中国名:中建島)の海域でこのほど、ベトナム漁船が中国船にイカ2tを奪われる事件が発生した。
ベトナム漁船「QNa-91441TS号」の船主・船長であるチャン・バン・ニャンさん(男性・42歳)は7日、南中部沿岸地方クアンナム省ヌイタイン郡キーハー郡国境警備隊に届け出た。
ニャンさんによると、2日午後2時ごろ、チートン島から22カイリ離れた海域で漁船を停泊させ、乗組員が休憩を取っていたところ、中国の船「46305」に脅迫されてイカ2t以上を奪われた。被害額は約2億5000万VND(約117万円)と推定される。
中国船から漁船に乗り込んできた男6人のうち、2人がベトナム語を話した。男らは、同海域の領有権が中国にあることを主張し、再犯した場合は魚網を切り落として漁船を拿捕し、漁具も没収すると脅したという。
同事件について、ベトナム当局は事実確認を行っている。